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カーボンでギターを作る【沖縄三線編】カーボンでボディメイク(1) 

【沖縄三線】カーボンケブラーカスタムする(1)

FRP三線製作する上で、伝統的な三線に楽しいデザインを採用し、アロハ三線など、POPな三線も数多く紹介されている沖縄の三線専門店【ASOVIVA(アソビバ)】さんで数年前に購入したクラフトウッド三線にCFRP(カーボンクロスのラミネート)を施しカーボン仕様の三線が作れたらインテリアにも出来れば楽しみも増えそうだと単純な思いで生まれた木と炭素繊維のハイブリッドな三線です。楽器としては、これもハイブリッドな音♪(^^;)

三線販売|沖縄の三線専門店【ASOVIVA(アソビバ)】さんで数年前に購入したクラフト三線ですが、現在でも販売されているかは未確認です。ttp://www.asobi-sanshin.com

ハイブリット三線制作方 三線CFRP加工について

はじめに、制作目的を決めてから必要な材料を準備しました♪

インテリアとして見た目を重視してのCFRP(カーボン)加工した方法として紹介させていただきます。
下部に材料リストを書いています。

弾く(楽器実用)が最終目的の方

三線を弾きたい♪、沖縄音楽を楽しみたい♪、など。。。
カスタムにかかわらず、三線を弾くことが、一番の目的の場合は、今回のFRP加工はお勧めできません。FRP加工が原因で音が硬く響かず三線の音が完全に殺されてしまうからです。(^^;)
マイクを埋め込んでアンプに通すのであれば別の楽器としての可能性はあります。
それもまた楽しいと思います。エンジョイしてください。

制作(物造り)が最終目的の方

三線をインテリアとして制作し、弾く(実用)が目的ではなく、FRP加工や塗装仕上げ、張り付けなどによるカスタムを楽しまれたい方は、制作方法の一例としてDIYに役立てばうれしく思います。
クラフト三線の演奏(実用)に関するサポートは行えませんので、予めご了承お願いいたします。
その他この制作方法は、三線にかかわらず、FRPコーティングやカーボンオーバーレイの仕上げ(ワンオフカーボン)製品製作の参考としても役立つ情報です。FRP初心者やカーボン製品ご計画のユーザー様もエンジョイされてください。

下の「準備するもの1&2」で参考にして、ご自分のお好みのFRPカスタム三線を作りましょう♪

準備するもの1  三線組み立てセットの入手先のご紹介

三線本体(組み立てセット)の入手先のご紹介です。

今回、FRP三線製作する上で、お世話になった三線専門のSHOPさん「遊び三線広場」さんです。
店長の山崎さんは、2005年に琉球古典芸能コンクール三線の部で新人賞を受賞され、同時に三線教室で現在までに全国数千人の方に三線の楽しさを伝授され、沖縄の文化(三線)の普及のために様々な方面で活躍されています。
また、伝統的な三線に楽しいデザインを採用し、アロハ三線など、POPな三線も数多く紹介されています。
音楽・沖縄好きにはもちろん、音楽やものづくりの情報としても役立ちますので、ぜひ一度下記のページを訪れてください。

http://www.asobi-sanshin.com

準備するもの2  FRP材料やその他素材のご紹介

今回使用した材料の紹介

■一般積層用のノンパラ樹脂
■高透明性ポリエステル樹脂
■樹脂硬化剤MEKPO
■スチレンモノマー
■パラフィン溶液
■計量スポイド&ピペット
■注型用硬度調整型エポキシクリアレジンD-150
■トレカCO7359B/カーボンケブラー綾織
■アセトン
■カーボンクロストレカ(綾織り&平織り)
■イソ系型用ゲルコートブラック

副資材
■鎖
■皮紐
■ウレタンラッカー(黒&クリア)
■コの字型のゴム紐
■瞬間接着剤
■南京錠
■鏡面離型フィルム
■ポリエステル離型テープ

その他
刷毛
ローラー
容器類
ウエス
マスキングテープ
マスカーテープ
ポンチ


ハイブリット三線制作方 三線CFRP加工の製作手順NO.1

1-1クラフトウッド三線下処理

ウッド三線がなければカスタム三線は作る事は出来ません。
上記の方法で、ウッド三線を準備して、いよいよカスタムのスタートです♪
はじめに、ウッド三線を必要に応じて、#500~#1000のサンドペーパーで、綺麗に研磨しましょう。
削った粉の付着がない様に、綺麗に掃い除けて下さい。

1-2下塗り材の作り方

表面が綺麗になったら、一般積層用のノンパラ樹脂をスチレンモノマーで1:1に希釈し、良く混ぜて下塗りの準備をします。

1-3下塗り材を塗る1

薄めた樹脂が準備できたら樹脂硬化剤MEKPOを2~3%添加して、良く混ぜ、ウッド三線の木肌全表面に浸透させる用に塗ります。
※このとき過剰に塗膜を厚くする必要はありません。
浸透させるのが一番の目的です。
これが、木の脂止めと上層の足付けプライマーになります。

1-4下塗り材を塗る2

全体に含浸させた状態です。
室内温度25度前後で約2時間ほど乾燥させます。
ノンパラですので、硬化後も表面はベタついていますが、希釈しているので、通常のノンパラ樹脂硬化後よりベタつき感はありますが、問題ありません。(※埃やゴミが付かない様に注意しましょう。)

このあと、高透明性ポリエステル樹脂で積層するので、この下塗り使用の樹脂を一般積層用ではなく、兼用として高透明性ポリエステル樹脂で樹脂を統一されても構いません。

1-5カーボンラミネートのバックアップ処理1

次は、この後のカーボン積層時に発生する下地の透け防止にバックアップ塗装を行います。
塗装には、ゲルコートを使用します。
棹(天部)はゲルコート仕上げになるため、傷の付きにくい型用イソ系ブラックを兼用で使用しています。
バックアップ塗装時は、刷毛むらをなくしスムーズに塗装できるように、スチレンモノマーで10%希釈し、良く混ぜて下塗りの準備をします。
樹脂硬化剤MEKPOを2%添加して、良く混ぜから素早く塗ります。

1-6カーボンラミネートのバックアップ処理2

はけ塗りのコツ:
ゲルコートを多目に塗って、透けない程度に素早く薄く塗り均します。余分なゲルコートは垂れ流すのが綺麗に仕上がります。
材料をケチると少ない量で必死に塗り収めようとするので、刷毛むらが多くなり、結局再塗装をすることになりますので、要注意です。
塗装後、室内温度25度前後で約1時間ほど乾燥させます。
ゲルコートは、この時点ではパラフィンを使用せず、ゲルコート本来のノンパラの状態そのままで使用する事で、この後のカーボン張り付けの糊代わりにもなって、作業性も良く、素早く綺麗にカーボンを貼ることが出来ます。

次はカーボンクロスの貼り付けです。

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